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○ルナミSS(両思い未満/ちょい黒船長)
あんたが、
口にすると途端に
押し込めてた感情が、言葉が、溢れ出す。
あんたが、どうしようもなく欲しいの。
そう言うとルフィはいつものようにししし、と屈託なく笑う。
月明かりの下、その笑顔はどこか大人びて見えて。
それさえもこの手に閉じ込めたいと思う私は
もしかしたら酔っているのかもしれない。
いつもの冒険終わりの宴のあと。
珍しく起きているルフィと2人きりになってしまった私は、
お酒の勢いに任せてか、つい言葉が口をついて出る。
一度零れ出た本音は、自分でももう止められなかった。
「あんたが、…ルフィが、欲しいの。」
もう一度独り言みたいに呟いて赤いシャツを引き寄せる。
しがみつく私の頭をまるで子供をあやすように撫でる彼の手は
どうしようもなく優しくて、何故だか無性に泣きたくなった。
あぁ、やっぱり私は酔っているのかもしれない。
だって頬がいつもより熱い。
「じゃあ力づくで奪ってみろよ。」
くくっ、とルフィが笑うのが気配で分かる。
「俺を、奪ってみせろ。」
普段と変わらぬ口調で呟く彼が、何だかとても憎らしくて。
そのせいでさっきまでの感傷的な気分はどこかへ吹き飛んでしまった。
酔っている、なんて思ったのが間違いだった。
そもそも私が酒に、ましてやこの男なんかに酔う筈がないのだ。
そう気付いて顔を上げるとルフィはまだ笑みを浮かべていた。
その余裕ぶった顔に更に苛立ち、思わずきっ、と睨んだ。
「そんなのお断りよ。」
言うなり生意気なその唇に乱暴にキスをした。
「だって奪うも何も、あんたはもう私のものでしょう?」
勝ち誇ったように上目遣いでそう言ってやれば。
ルフィはまたししし、と愉快そうに笑う。
何よ、と抗議する間もなくルフィが口を開く。
「お前だってもうとっくに俺のもんだぞ。」
自信満々にそう宣言されてお返し、とばかりに強引に口づけられた。
囚われて尚。
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突発的に思いついて書いたブツ。
だから今見るとちらほらおかしい所があるけど、まぁよし。(←自分に甘
最初はもっとシリアスってか
もっと切ない話の予定だったけど、
書いたらこんな感じになった(笑
本当はもっと何か、
愛しすぎて苦しい、みたいな
いとしすぎて狂いそう、みたいな
暗い話にしたかったんだけど(笑
結局はラブラブな二人が好きらしい
ラブラブが書きたいらしい。
いやでもこれラブラブって言えるのか?爆
うん、所詮私の文章力なんて
こんなもんよね。(何