[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
○ルナミSS(微暗?)
「怖いんだ」
似合わない震えた声でルフィが言う。
「お前を、壊しちまいそうで怖ェんだよ」
降りかかる髪でルフィの表情が隠れる。
その奥から僅かに覗く目もまた
ルフィには似合わず切なげで
私はそれをとても美しいと思った。
「ル、フィ…?」
「なぁ、ナミ」
私の手首を拘束する手に力が篭る。
「おれのもんになってくれ」
私は答えない。
──答えられない。
「おれのもんに、なってくれよ」
なぁナミ。ルフィの声がまた震える。
見た事がないそんなルフィの様子に
私はひどく戸惑う。
真剣な眼差し。
乱れた荒い息。
顎に滴る汗。
私の手首を押さえつけて
私の上に覆い被さるルフィは
普段とは違う男の顔をしていて、
それがたまらなく色っぽかった。
私はもうとっくにあんたのものなのに。
そんなことにも気付かないなんて、バカみたい。
けどあんたは。
私がどれだけ望んでも
あんたは、私のものにはならないから。
私はルフィの言葉に素直に頷けずにいる。
だってそんなの不公平じゃない。
私だけを自分のものにしようだなんて。
何て強欲な男。
どれだけ愛しても
どれだけ焦がれても
あんたを独占することなんてできない。
あんたを縛る事なんてきっと他の誰にもできはしない。
それなら私もあんたのものにはならないわ。
それが意味のない強がりだと分かってても。
私の頬にルフィの汗が落ちる。
まるで涙みたいに冷めた温度。
この汗さえも私の一部にしてしまえればいいのに。
こんなにあんたを愛してるのに。
決してひとつにはなれないんだ。
あんたが、あんたである限り。
もう一度ルフィが私の名前を呼ぶ。
相変わらずらしくもなく震える声で。
私も、怖いよ。
今のあんたなら、簡単に壊してしまえそうで。
怖い。
「ルフィ…」
呟く私の声も、震えていた。
重なる冷たい肌。
(ひとつなのにどこまでもふたつな私達。)
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
これは突発的思いつきで書いたもの。(←そういうのばっか
というかノートに思いのまま落書きしてたら、
いつの間にかこんな感じの絵が出来上がってて、(←他人事か)
そこからインスパイアされて文章を書き上げた感じです。
これは愛するが故の苦しみというか
狂気じみた独占欲みたいなものを書きたかった…ハズ。(ぇ
管理人、基本的に暗い奴なんで、ネガティブなんで(笑、
どーもこういうシリアス系の話が多い傾向にあります。
というか深い愛だからこその狂気、みたいなテーマが好きらしいです。爆
ナミさんの心は完全に船長のものになってんだけど、
それに気付かず苦しむ船長と、
船長があまりにも自由で大きすぎて、
自分だけのものにはならない事を知っていながら
それでも船長を自分だけのものにしたくて苦しむナミ。
その悔しさからナミさんは
「あんたが私のものにならないなら
私があんたのものだってことも教えてやらないわ。
自分で気付きなさいよ、このバカルフィ。」
って強がってるんですよ。(説明長っ
でもその強がりも決して長くは続かないと思います。(にやり)
ちなみにこの二人、何も着てない方向でw(変態
えぇ、勿論やることはやってます(笑